ケルン

ケルンとは

ケルンkern?)は、セリフ書体に見られるエレメントの一つ。ストロークの先端にある、玉状の装飾を指す。日本特有の用語であり、日本人以外には通じないらしい。Georgia におけるケルンの例を下に示す。

ケルンの例

「ケルン」の広がり

「ケルン」という呼称は本来は誤りだが、以前から広く使われているようだ*1

エレメントの解説図に「ケルン」を含むもの

出版年著者書名出版社別称
1969桑山弥三郎レタリングデザイングラフィック社22線玉
1972桑山弥三郎ニュー・アルファベット柏書房9
1979河原英介レタリングワーク カタカナ・英字編有峰書店94線玉
1979馬場雄二文字のデザイン東京デザイナー学院出版局168
1984白石、工藤、河地文字の歴史とデザイン九州大学出版会138
1985平沢義正レタリング・描き文字・絵文字3000日東書院27
1990平沢義正新レタリング事典梧桐書院52
1990吉田佳広ベストレタリング日本文芸社100
1999瀬野敏春基本レタリング入門日本文芸社201
2003組版工学研究会欧文書体百花事典朗文堂xvii
2004白石、工藤、河地改訂版 タイプフェイスとタイポグラフィ九州大学出版会218
# 随時追加します

また、TR X 0003:2000 フォント情報処理用語 の中にある 図7.11 代表的な欧文のエレメント例 にも、「ケルン(kern)」の語が含まれている*2

「ケルン」以外の呼称を用いているもの

f の上端や y の下端には小さな球がついてゐるがこれをテイルドット(taildot)と稱し、……

本間一郎『最新印刷百科全書 第一巻』印刷出版研究所, 1943, p. 70

…… f f y などの頭や尻尾についている玉をテール・ドット(Tail-dot*3)=尾點, ……

高岡重蔵『欧文活字』印刷学会出版部, 1948, p. 7

読み: けるん

Tag: エレメント 書体設計 欧文書体

*1
もちろん、日本に限る。
*2
この図は、桑山弥三郎『レタリングデザイン』(上の表を参照)のエレメント解説図を基に作成されたものだと思われる。
*3
Tail- [改行] dot” となっているため、Tail-dot/Taildot のどちらを意図していたのかはっきりしない。