妛芸凡

妛芸凡とは

妛芸凡(あきおうし)とは、幽霊文字「妛」を含む苗字の一つ。…とされていたりするが、𡚴芸凡」の誤植である可能性が極めて高い。また、「妛芸凡/𡚴芸凡」姓が存在していたという確証は無いようである。

妛芸凡か𡚴芸凡か

妛芸凡

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「妛芸凡」という表記は、『電脳文化と漢字のゆくえ』(平凡社, 1998.1)所載の丹羽基二「苗字―この不思議な符牒」が初出だと考えられる。

苗字に用いられた文字で、漢和辞典、国語辞典、ワープロ(JIS第一水準、第二水準、および補助漢字等)には見られない字をもう少し上げて*1みる。(もっとも、特殊な辞典等には一部あるものもある。)その多様性を知っていただきたいからだ。


妛芸凡*2 あきおうし

以上は『日本苗字大辞典』の中の頭字が六画の苗字の中から、二六姓ばかりを選んだもの。読み方は一種だけあげた。

丹羽基二「苗字―この不思議な符牒」『電脳文化と漢字のゆくえ』平凡社, 1998, pp. 165f.

これは丹羽基二『苗字のはなしII』(芳文館, 1998.11)の第一章「苗字―この不思議な符牒」にも掲載されており、同じく「妛芸凡」に作っている1)p. 788

「妛」はJIS第2水準、画数は7画だが、「𡚴」は第3水準*3、6画である。上に引用した部分には “ワープロ(JIS第一水準、第二水準、および補助漢字等)には見られない字” “頭字が六画の苗字” とあるため、「妛」は「𡚴」の誤植である可能性が高い。

𡚴芸凡

この「苗字―この不思議な符牒」が引いている丹羽基二『日本苗字大辞典』(芳文館, 1996)では、表音編(p. 19)・表記編A(p. 600)・表記編Z(p. 1513)のいずれにおいても「𡚴芸凡」に作っている。

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丹羽基二『日本苗字大辞典 表音編』芳文館, 1996, p. 19

ただし、『日本苗字大辞典』ではどの苗字についても出典が全く示されていないため、この「𡚴芸凡」という苗字が実在したか否かは定かではない。

外部リンク

読み: あきおうし

Tag: 幽霊文字 漢字 誤植

*1
「上げて」は原文ママ
*2
「妛」に傍点
*3
当時はまだ制定されていない。また、補助漢字には収録されなかった。
1)
笹原宏之『国字の位相と展開』三省堂, 2007