線率

線率とは

線率(せんりつ)とは、文字に含まれる横線の太さと、縦線の太さとの比のことである。

タイポスにおける線率

「線率」という語がいつごろから使われているのかよく分からないが、おそらくタイポスあたりにきっかけがあるのだろう。タイポスでは、字枠*1の大きさを100としたときの横線・縦線の太さによって書体が命名されている1)p. 77。例えば、横線の太さが字枠の3%、縦線の太さが字枠の12%であれば線率は「312」となり、このタイポスは「タイポス312」と命名される。「タイポス28」(横線2%・縦線8%)のように、太さが1桁の場合でもそのまま数字が並べられる。ただ、タイポスでは (横線の太さ) ≤ (縦線の太さ) となっているため、「312」が「横線31%・縦線2%」と解釈される恐れはない。

タイポスでは数値で表した線率を変化させることによって、システマティックにファミリーを作り出している。

他の書体における線率

小塚昌彦ピコ・カジュアル36はタイポスと同様に、横線3%・縦線6%というところから命名されている。高原新一のタカボーイ21も線率から名付けられているが、これは「縦線2:横線1」という比を表しており2)、タイポス式の命名ではない。

外部リンク

読み: せんりつ

Tag: 和文書体 書体設計

*1
仮想ボディと考えて良いだろう。
1)
桑山弥三郎「「タイポス」「タイポスオールマイティ」と最近の新書体」『タイポグラフィ・タイプフェイスの現在』女子美術大学, 2007
2)
TAKA DESIGN PRODUCTION タカボーイ21・ファミリー